雹害から愛車を守る!カーポート屋根材選びのポイント
- リフォームお役立ちコラム

日本では気候変動の影響でゲリラ豪雨や突風、さらには雹(ひょう)といった異常気象が多発しています。
車を雨風から守るはずのカーポートも、春から夏にかけては雹害を受けて穴が開いてしまったり、破損してしまうこともあります。
こちらの記事では、雹害がカーポートにどのような影響を与えるか、また修理やリフォーム時のポイントを詳しく解説します。
ぜひ参考にされてください。
目次
雹害がカーポートに与える影響

雹害とは、空から降ってくる氷の粒による損害のことを言います。
直径1cmほどの小さな雹から、5cmを超えるような大きな雹までさまざまなサイズがあります。
特に直径3cm以上の雹が降ると、屋根やカーポートなどに損害を与えることが多いです。
カーポートの屋根材は一般的にポリカーボネートやアルミ、ガラス繊維などで作られており、雹のような重い物の衝撃には比較弱い傾向があります。
雹がカーポートに降り注ぐと、屋根材が割れたり穴が開いたりするだけでなく、支柱部分にも被害を及ぼす可能性があります。
また、破損した箇所から雨水が侵入すると、内部の錆や腐食が発生します。
これを放置すると、深刻な被害や補償費の増加につながるため、早急な対応が必要です。
雹害を受けやすい条件
雹害の被害を受けやすい条件として、以下が挙げられます。
- ●屋根材が薄いポリカーボネートやアクリル素材で作られている
- ●支柱が細い、または設置が不十分
- ●強風を伴う雹嵐にさらされやすい立地
雹による破損の具体例
実際に雹被害を受けたカーポートでは、このような破損が見られることが多いです。
屋根材の穴や割れ

ポリカーボネート製の屋根材は軽量で扱いやすい反面、強い衝撃で割れることがあります。
大きな雹が何度も当たることで、穴が開いたり、ひび割れの発生・雨漏りや外観の劣化が生じます。
支柱の歪みや破損
雹の重みで支柱部分に負担がかかり、歪みやひび割れが起こることがあります。
接合部の劣化
カーポートはさまざまな部材が接合され組み立てられています。雹の衝撃によりネジやボルト部分が緩み、構造全体の耐久性が低下する場合もあります。
これらの破損を放置すると、被害を考えるだけでなく、費用補償がかさむ可能性があるため、早めの対策が重要です。
雹害の修理方法
屋根材のみの交換

多くのカーポートは、屋根材とフレームが別々に作られています。屋根材に穴が開いた場合は、屋根材のみを交換することで修理できる場合が多いです。
穴が小さい場合や小さなヒビは、専用の補修材を使って穴を塞ぐことも可能です。
ただし、見た目が悪くなる可能性があります。
フレームが歪んでいる・古い場合
雹の衝撃でフレームが歪んでしまっている場合は、修理が難しいでしょう。
また、カーポートが古く既に製造が終了している場合は、交換用の部品が入手できない可能性があります。
その場合は、全体を交換するしかありません。
車への影響と対策

カーポートが雹害を受けた場合、車両にも大きな被害を受ける可能性があります。
屋根材が破損したり、支柱が倒れたりすると、車のボディや窓ガラスに傷がつき、凹みが発生します。
特に高価な車の場合、修理費用は非常に高額になることもあります。
車両を守るための対策
定期的な点検と補強
雹害を防ぐためには、カーポートの屋根や支柱が正常に機能しているか定期的に確認することが重要です。
防雹カバーの利用
いつかの時に備えて、車に防雹カバーをかけておくのも有効です。
防雹カバーは、厚手の素材でできており、車のボディ全体を覆うことで、雹から車体を守ります。
紫外線による塗装の色あせや、鳥のフンによる汚れなども防ぐ効果があります。
雹害に強いカーポートの設置
より大事な屋根材や支柱を採用したカーポートにリフォームすることで、車への被害を憂慮することが可能です。
雹害を受けにくいカーポートの選び方

雹害で最もダメージを受けやすい部分は屋根材です。屋根材を選ぶ際には耐久性やコスト、デザイン性を考慮する必要があります。
屋根材の種類と特徴

- スチール折板屋根(ガルバリウム鋼板)
金属製の屋根材で、非常に高い耐久性を誇ります。
強風や積雪にも強く、錆びにくいというメリットがあります。
スチール折板屋根とは、ガルバリウム鋼板を曲げて波形や山形に加工した屋根材を使用するタイプのカーポートです。
鋼板にアルミ55%、亜鉛43.4%、シリコン1.6%を配合した特殊なメッキ層を施したもので、非常に優れた耐久性を持つ建材です。
このタイプのカーポートは主に、風や雪の影響を受けやすい地域や、大型車を保管するために使用されることが多いです。
- 強化ポリカーボネート
通常のポリカーボネートよりも厚みがあり、耐衝撃性が非常に高い素材です。
特に直径3cm以上の大きな雹にも耐えられる製品が多くあります。
また、紫外線カット機能を持つ製品もあり、車両を太陽光から保護する効果も期待できます。
耐久性の高い屋根材を選ぶポイント

屋根材を選ぶ際は、以下の点を考慮しましょう。
- ●お住まいの地域の気候条件(雹の発生頻度やサイズ)
- ●屋根材の厚みと耐衝撃性
- ●光の透過率と遮熱性能(車両の保護を考慮)
- ●リフォーム全体の予算
これらを基に適切な屋根材を選ぶことで、耐久性の向上が期待できます。
支柱と構造の安定性を高める方法

カーポートの支柱は構造全体を支える重要な部分です。
雹害による衝撃や、支柱自体の劣化が進むと、カーポート全体の耐久性が低下します。 リフォーム時には支柱の強化も検討しましょう。
支柱の選び方
- 支柱の太さと本数
支柱が太い、または支柱の本数が多いほど屋根全体の安定性が向上します。
柱が片側にしかない片側支持タイプは耐風性や耐雪性は他のタイプに比べて劣ります。
耐風性や耐雪性に優れている、柱が両側にあり安定性の高い両側支持タイプが良いでしょう。
- 基礎部分の強化
支柱を固定する基礎部分は、地震や風圧にも耐えられるようにしっかりと施工する必要があります。
コンクリート基礎を採用することで、より高い安定性が期待できます。
構造の工夫で耐久性を向上
設計上の工夫も重要です。
- ●屋根の角度を調整して雹の衝撃を分散させる
- ●風の流れを考慮し、風圧を受け流す開放的なデザインを採用
- ●施工後の定期的な点検とメンテナンス
これらの対策を組み合わせることで、雹害やその他の自然災害にも強いカーポートを実現できます。
火災保険を活用

雹害によるカーポートの損傷は、火災保険の風災補償によってカバーされる場合があります。
修理やリフォーム費用を軽減するために、火災保険を活用する方法を理解しておきましょう。
火災保険で補償される範囲
多くの火災保険には、台風や雹、雪害といった風災が補償範囲として含まれています。
ただし、以下の点に注意が必要です。
- ●補償の対象は修理費用が主で、カーポート全体の建て替え費用は対象外の場合が多い
- ●経年劣化による損傷は補償の対象外
- ●保険会社によっては免責額が設定されている場合がある
火災保険を活用する手順
- ①損害状況の確認: 被害箇所を写真や動画で記録し、被害状況を明確にします。
- ②保険会社への連絡: 契約している保険会社に連絡し、被害内容を伝えます。
- ③見積書の取得: 信頼できる施工業者に修理費用の見積書を依頼します。
- ④保険金の申請: 必要書類を保険会社に提出し、審査を経て保険金を受け取ります。
雹害を受けにくいカーポートは、耐久性の高い屋根材や支柱の本数や安定性が鍵となります。
雹害を防止するためのカーポート屋根材としてはスチール折板屋根(ガルバリウム鋼板)がオススメです。
ただし、初期費用が高いことや、夏場の車内温度が上昇しやすいというデメリットも考慮し、ご自身の状況に合わせて最適な屋根材を選びましょう。
当社では地域密着型の施工業者として、多くのリフォーム実績を持っています。
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