【平屋へ減築リノベーション】耐震性・家事導線から暮らしを快適に
- リフォームお役立ちコラム
今回は、【平屋への減築リノベーション】を行うことで改善できる耐震性や、家事導線についてご紹介します。
耐震性能の向上や家事導線の改善は、2階建て住宅から平屋へのリノベーションによって得られる大きなメリットです。
地震に強い家にリノベーションすることで、家族の安全を守り、家事導線の見直しによって日常の暮らしをスムーズかつ快適にすることが可能となります。
住まいをより快適で安全な空間に変える減築リノベーションの魅力をご覧いただき、ぜひリノベーションの参考にされてみてください。
目次
減築リノベーションのメリット
減築とは、既存の建物の床面積を縮小する工事を指します。
二階建て住宅を平屋にする場合、二階部分を解体することで床面積を減らすため、減築に該当します。
減築には、主に以下の3種類があります。
●部分減築: 一部の部屋のみを解体する。
●全面減築: 建物全体を解体し、平屋にする。
●増築・減築: 一部を増築し、一部を減築する。
二階建てを平屋にする場合は、全面減築または増築・減築が一般的です。
減築で耐震性アップ
二階建て住宅を平屋に減築する場合、建物の重心が低くなり、地震の揺れに対してより安定した構造になります。
そのため、耐震性が向上する可能性が高いと言えます。
具体的には、以下の効果が期待できます。
建物の重量減少
二階部分を解体することで、建物の重量が軽くなります。
地震の揺れは建物の重量に比例するため、重量が軽くなれば揺れも小さくなります。
重心の低下
二階部分を解体することで、建物の重心が低くなります。
重心が低いほど、地震の揺れに対して安定しやすくなります。
壁の負担軽減
二階部分を解体することで、一階部分にかかる壁の負担が軽減されます。
壁の負担が軽くなれば、地震の揺れによる倒壊リスクも低くなります。
ただし、減築によって耐震性がどれほど向上するかは、建物の構造や減築の方法などによって異なります。
専門の業者に相談し、具体的な耐震性能の評価を受けることをおすすめします。
減築リノベーションはどのような人におすすめ?
耐震性を向上させたい人
前述したように、減築で平屋にリノベーションすると、耐震性を改善することが可能です。
築40年以上経過した住宅で、耐震基準が強化された時期に建てられた住宅ではない場合は地震発生の倒壊リスクがあります。
1981年(昭和56年)5月31日までの建築確認において適用されていた耐震基準は、震度5強程度の地震に対して建物が倒壊・崩壊しないことを目標としていました。
1981年6月1日以降は、新耐震基準と呼ばれる基準が適用されています。
新耐震基準では、震度6強~7程度の地震に対して建物が倒壊しないことを目標としています。
2024年1月に発生した能登半島地震では、古い家屋の倒壊も起こりました。
大規模な地震発生時に命を守るためにも、耐震診断を行い、必要なリノベーション、もしくはリフォームを行いましょう。
ライフスタイルの変化に合わせて住環境を変えたい人
子供が独立し、広い家が不要になった夫婦二人暮らしの方は、減築を通して趣味の部屋や書斎を設けることができます。
減築で平屋にリノベーションすると、延床面積は減少しますが、家事導線を整理することで夫婦二人が暮らしやすい間取りになります。
以下、いくつかのポイントをご紹介します。
1. 生活の中心となる場所を決める
まず、キッチン、リビング、寝室など、日常の中で過ごすことが多い場所を決めましょう。
これらの場所を動線の核とし、他の部屋との距離を短くすることで、無駄な動きを減らすことができます。
2. 一直線的な動線を意識する
できるだけ一直線的な動線を作ることで、移動距離を短縮し、家事の負担を軽減することができます。
例えば、キッチンから洗面所、洗濯室、外干しスペースまでを一直線に繋げると、洗濯物を干したり取り込んだりする作業がスムーズになります。
3. 収納スペースを動線内に設ける
よく使うものは、動線内に収納スペースを設けることで、取り出しやすくなります。
例えば、キッチン近くに調味料や調理器具を収納するパントリーを設けたり、洗面所に洗剤やタオルを収納スペースを造作することで、必要なものをすぐ手に取ることができます。
4. 家事の「時短」を意識する
家事導線を改善することで、家事にかかる時間を短縮することができます。
例えば、洗濯物を干したり取り込んだりする動線を短くすることで、洗濯にかかる時間を短縮することができます。
上記はあくまでも基本的なポイントであり、ご夫婦のライフスタイルに合わせて柔軟に考えることが大切です。
例えば、料理が好きな方はキッチンを広くしたり、読書が好き方はリビングに読書スペースを設けるなど、自分たちの好みに合わせて家事導線を設計しましょう。
具体的な間取り例
▼キッチン、ダイニング、リビングを一体化したLDK
家族が集う空間を広くすることで、コミュニケーションを促進し、家事分担もしやすくなります。
▼キッチンから洗面所、洗濯室、外干しスペースへの直線的な動線
洗濯物の動線を短縮することで、洗濯にかかる時間を短縮することができます。
▼寝室とウォークインクローゼットを一体化した空間
着替えや身支度をスムーズに行うことができます。
掃除機や掃除道具などを収納することで、リビングや寝室をスッキリと保つことができます。
平屋への減築リノベーションすると、固定資産税が下がる?
平屋に減築すると、固定資産税が下がる可能性があります。
固定資産税は建物の床面積によって決まるため、減築によって床面積が減れば、固定資産税が軽減されることになるからです。
固定資産税の計算方法
固定資産税は、固定資産評価額に税率を乗じて算出されます。
固定資産評価額は、建物の種類、床面積、構造、築年数、地積などの要素に基づいて算出されます。
税率は、市町村によって異なりますが、一般的には1.4%です。
減築リフォームで平屋にする費用相場
減築リフォームで平屋にする費用は、減築する面積、使用する材料、施工業者によって大きく異なります。
一般的には1㎡あたり10.5万円~25万円と言われています。
例えば、20㎡減築する場合、210万円~500万円程度の費用がかかります。
費用に影響を与える主な要素
●減築する面積:面積が大きければ大きいほど、費用は高くなります。
●使用する材料:高級な材料を使用するほど、費用は高くなります。
●施工業者:経験豊富な業者や、特殊な技術が必要な場合、費用が高くなります。
●解体工事の有無:既存の建物の一部を解体する必要がある場合は、解体工事費がかかります。
●基礎工事の有無:新しい基礎を造る必要がある場合は、基礎工事費がかかります。
●耐震改修:耐震基準を満たしていない場合は、耐震改修工事が必要となり、費用がかかります。
●その他:外構工事、内装工事、設備工事などの費用も必要となります。
平屋を減築リノベーションして、耐震性や暮らし方の改善を行うポイントをご紹介しました。いかがでしたでしょうか。
地震に強い家にリノベーションすることは、ご自身やご家族の命にかかわります。
また、お子様が独り立ちしたした方やライフスタイルが変わった方には、家事導線を効率的にリノベーションしたり、趣味の部屋を設けることで、より暮らしが豊かになるでしょう。
減築を通して固定資産税を削減できる場合もあります。
リノベーション・リフォーム箇所によっては補助金が出る場合も多いので、リノベーションをお考えの方は、ジョイフルエーケーにご相談くださいませ。
ご希望のリノベーション内容とご予算に合わせてご提案させていただきます。
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